緊急帝王切開で出産する際に「限度額適用認定証」を申請すると費用の一部が支給されますよ~と言われました。
えっ?「限度額適用認定証」ってなんのこと?
陣痛の痛みでそれどころではありません(汗)
意味も分からず、とりあえず出産後の落ち着いたタイミングで「限度額適用認定証」を申請しましたが間に合わず、結果「高額療養費」として費用の一部が後々支給されました。
今回は、そんな経験を基にこの2つの制度の違いについて書きます。
高額療養費制度とは
そもそも高額療養費とはどのような制度なのでしょうか?
ざっくり言うと高額療養費とは、高額な医療費を支払った場合に健康保険から費用の一部(※自己負担限度額を超えた分)が後日支給されます。
※自己負担限度額の算出方法については下記の表をご覧ください。
そして帝王切開は、この高額療養費の給付対象となります。
ただ、高額療養費として給付される額には個人差があり所得により支給される額が違います。どのくらい支給されるかは、所得区分によりますが所得が高いと帝王切開でも費用の一部が支給されなかったりするかもしれません。
医療費の自己負担限度額は以下のとおりです。
所得区分 | 自己負担限度額 |
標準報酬月額 83万円以上 |
252,600円(医療費-842,000円)×1% ※140,100円 |
標準報酬月額 53万~79万円 |
167,400円+(医療費-558,000円)×1% ※93,000円 |
標準報酬月額 28万~50万円 |
80,100+(医療費-267,000円)×1% ※44,400円 |
標準報酬月額 26万円以下 |
57,600円 ※44,400円 |
低所得者 | 35,400円 ※24,600円 |
※高額療養費の支給月数が直近12ヶ月の間に3回以上になったとき、4回目からの自己負担限度額は引き下げられます。
高額療養費制度 いつ支払われる?
私の場合、高額療養費は3ヶ月後に支払われました。
健保に問い合わせたところ、自動払いなので申請等する必要はないと言われました。
えっ!?申請する必要ないの??
と驚きましたが、医療機関と健保が連携しているので特に申請をする必要はないようです。
お金の流れとしては、健保が会社に振込み、会社から給付対象者(私)に支払われるという流れです。
健保からは何もする必要はないと言われましたが、念のため会社には「帝王切開だったため、健保から高額療養費として一部還付される」と伝えました。(会社に伝えなくても振り込まれると思いますが、もし振込みが滞ったら嫌だったので。。)
ちなみに、私は月またぎで入院したのですが、実際に戻ってきたのは最初の月の分だけでした。翌月は2日間しか入院しなかったためか、自己負担限度額を超えなかったようです。。
限度額適用認定証とは
では、限度額適用認定証とはなんなのでしょうか?
限度額適用認定証を持っていると入院費用の支払いの際に、高額療養費として支給される額が差し引かれるので当日の負担が少なくて済みます。
そのためには事前にご自身が加入している健保に限度額適用認定証を交付して貰う必要があります。
私の加入している健保では①窓口で発行と②郵送にて発行の二通りがありました。
緊急帝王切開だったので窓口での発行はそもそも無理だったので必要な書類を送り、郵送してもらいました。(必要書類送付後すぐに、健保から限度額適用認定証が送られてきましたが、間に合わず結局使いませんでした。。)
高額療養費と限度額適用認定証の違いは?
結局、高額療養費と限度額適用認定証の違いってなんなのでしょうか?
主な違いは、費用の一部が後日支給される(高額療養費)か支払当日に差し引かれる(限度額適用認定証)かです。
どちらも同じ額が支給されます。
限度額適用認定証の場合、健保へ書類の提出が必要なため「書類を提出するのがとにかく面倒!」という方は、高額療養費として後日支給されるのを待つこともできます。
どちらが良いかは人それぞれだと思いますが、書類の提出等が面倒でなければ、当日に請求額から差し引かれる限度額適用認定証の方が個人的には良いと思います。
入院にかかる多額のお金を用意するのが大変ですし、いつ支給されるのかな?等の心配もいりません。
私は、高額療養費として後日支給だったので、本当に支払われるの??とソワソワしながら待っていました(笑)
おわりに
結局は、高額療養費も限度額適用認定証もどちらも支給される額は同じです。
ご自身の加入している健保に問い合わせると詳しく流れを教えてくれると思います。
